千歳烏山の世田谷整体院では遅延型食物アレルギの対策にも力を入れています

目次

  1. 遅延型食物アレルギーとは
  2. 二つのタイプのアレルギーの違い
  3. 遅延型食物アレルギーの代表的な症状
  4. 遅延型食物アレルギーのアレルゲンとなる食品
  5. 遅延型食物アレルギーのメカニズム
  6. 遅延型食物アレルギーを見つける方法
  7. 遅延型食物アレルギーを改善するための方法

I. 遅延型食物アレルギーとは

千歳烏山の世田谷整体院では、複数回施術を行なっても回復度合いが良くない患者さんが一定数いらっしゃいますが、その原因となっているのが遅延型食物アレルギーと推測されるケースが数多く見受けられます。
食物アレルギーには「即時型食物アレルギー」と「遅延型食物アレルギー」の2タイプが存在します。遅延型アレルギーは身体がじわじわと炎症を起こし、150種類以上の不調を発生させる厄介なアレルギーなのですが、日本ではあまり認知されておらず「気づかずに過ごしている」あるいは病院でも見過ごされて「別の病名がつけられてしまっている」ケースが多いようです。

II. 二つのタイプのアレルギーの違い

即時型食物アレルギーは、アレルゲンとなる食物を食べると2時間以内にかなり強いアレルギー症状が発症します。代表的な症状は「蕁麻疹」、「下痢」、「吐き気」、「下痢」、「アナフィラキシーショック」などです。
一方、遅延型食物アレルギーは、アレルゲンとなる食品を食べてから6~12時間後にアレルギー症状が起きます。遅い場合は数日後に後になって発症するケースもあります。また、症状はあまり重篤ではないのですが150種類以上の多岐に渡る症状が発生します。
食べてから発症までに時間がかかるので食物とアレルギーの関係性に気づかづに過ごしている方が大半です。
日本人の約半数は遅延型食物アレルギーを保有しているそうですが、アレルギーの程度が軽い場合は健康への影響は少ないのですが、程度が重くなってくると健康状態に大きな影響が出始めます。

III. 遅延型食物アレルギーの代表的な症状

現、150以上の症状が確認されていますが、人によって強く出る症状に違いがあります。元々弱い部位に症状が強く出ることが多いようです。痩せににくい、メンタル面の不調、お子様の発達障害などの原因となっているケースもあると考えられています。

  • 脳・神経系:慢性疲労、体がだるい、不眠、集中力欠如、無気力、頭痛、めまい、耳鳴り、うつ病、自律神経失調症、慢性疲労症候群、副腎疲労症候群、パニック障害、適応障害、不安障害、自閉症、学習障害、アスペルガースペクトラム障害、多動性障害。
  • 消化器系:過敏性腸症候群、下痢、便秘、胃痛、腹痛、腹部のハリ感、腹部の膨満感、胸焼け、吐き気、潰瘍性大腸炎、逆流性食道炎、下血、頻尿、膀胱炎、痔。
  • 呼吸器系:動悸、息苦しい、喘息、咳喘息、気管支炎、慢性鼻炎、副鼻腔炎、喉の痛み、喉の詰まり感。
  • 痛み系:頭痛、肩こり、首こり、背中の痛み、肩甲骨の痛み、腰の痛み、股関節の痛み、坐骨神経痛、指・手首・足首・膝等の関節炎、リウマチ。
  • 皮膚系:アトピー性皮膚炎、肌荒れ、吹き出物、ニキビ、湿疹、乾癬、肌の色のくすみ、口内炎、歯肉炎。
  • 婦人系:生理痛、生理不順、月経前症候群、更年期障害、不妊、流産、冷え性、むくみ。
  • 子供:夜尿症、学習障害、多動性障害、起立性調整障害、アスペルガー症候群、自閉症、チック。
  • その他:肥満、代謝側類、やせすぎ、太れない、虚弱体質、身長が低い。

IV. アレルゲンとなる食品

アレルゲンとな食品は多岐に渡りますが、代表的なものは下記の通りです。週3回以上食べている食品がアレルゲンになりやすいと言われています。

  • 麦類:パン、ケーキ、クッキー、麺類、麦茶、もち麦、オートミール
  • 果物系:イチゴ、リンゴ、モモ、トマト
  • 野菜系:ネギ、タマネギ、ニンニク、ニラ、ジンジン
  • 大豆類:大豆、納豆、豆乳、豆腐
  • 卵類:卵、ケーキ、クッキー、プリン、マヨネーズ
  • 牛乳類:牛乳、ヨーグルト、バター、チーズ、ケーキ
  • 香辛料:唐辛子、ショウガ、辛子、ウコン
  • 発酵食品:ヨーグルト、チーズ、ぬか漬け、キムチ、甘酒、味噌
  • 嗜好品:コーヒー、ココア、チョコレート、シナモン、バニラ
  • 魚介類:エビ、かに、鮭、イクラ、鯛、かき
  • ナッツ類:ピーナッツ、アーモンド、マカデミアナッツ、ヘーゼルナッツ、クルミ、ピスタチオ
  • 野菜類:ナス、ピーマン、ジャガイモ、里芋、トマト、タマネギ、ネギ、ニラ、ニンジン、ゴボウ
  • 香辛料:ショウガ、唐辛子、コショウ、ウコン、山椒、ゴマ
  • 植物油:オリーブオイル、ココナツオイル、グレープシードオイル
  • 果物類:リンゴ、イチゴ、メロン、キウィフルーツ、スイカ、アボガド、マンゴー、パイナップル
  • 飲み物:炭酸飲料、ルイボスティー、麦茶、ほうじ茶、ゴボウ茶
  • 酵母類:イースト菌、納豆菌、麹菌、乳酸菌、ワイン酵母、ビール酵母、天然酵母
  • 米類:玄米、ぬか、餅米

上記以外の食品でも「健康の為に」と思って週3回以上摂取している健康食品やサプリがアレルゲンとなっているケースが多いです。その結果健康に気を遣って食べ物に気を遣っている人の方がアレルギーが起きやすいと言う大変皮肉な結果が起きています。

V. 遅延型食物アレルギーのメカニズム

アレルギーを発生させる原因は、小腸の中で免疫活動をしている白血球の暴走です。小腸は消化・吸収活動だけでなく免疫活動もしています。食物と一緒に小腸に侵入してきたウイルスや悪い菌を白血球が退治することで感染症を防いでいます。そのため小腸には体中の白血球の60%が集中していると言われています。
本来はウイルスや悪い菌を退治してくれている白血球ですが、同じ食品を頻繁に食べていると食品のタンパク質を敵と学習してしまい攻撃を始めるケースがあるようです。白血球が暴走状態になると自分の身体の細胞までを攻撃し始め、攻撃を受けた細胞は傷ついて炎症を起こします。
また、白血球はサイトカインと呼ばれるホルモンに似た物質を放出して体中の白血球同士が情報交換を行なっているそうです。小腸の白血球が「敵が侵入した」と伝えるサイトカインを大量に放出すると、体中に存在している白血球がサイトカインを受け取り敵が侵入して来たと勘違いして暴走を始め細胞を攻撃します。暴走した白血球に攻撃された細胞は炎症を起こし、体中に様々な痛みや不調を発生させると考えられています。

VI. 遅延型食物アレルギーを見つける方法

遅延型食物アレルギーに対する根本的な治療方法は現在のところ確立されていませんが、アレルゲンとなる食品を「食べない」ことで症状の発症を抑えることができます。そのためにはアレルゲンとなっている食品が何かを見つけることが最も重要になります。

  1. 病院でアレルギー検査を受ける
    即時型アレルギーと遅延型アレルギーではアレルギーを発生させる抗原の種類が異なります。即時型アレルギーを発生させる抗体は「IgE抗体」で遅延型アレルギーを発生させる抗体は「IgG抗体」です。病院で一般的に行われているのは食物アレルギーの検査は「IgE抗体の検査」なので遅延型アレルギーは発見できません。
    遅延型食物アレルギー用の「IgG抗体の検査」を行っている病院はまだ数が少なく、保険が効かないために高額になります。一般的な90種類程度の検査なら約5〜6万円程度です。
  1. Amazonで検査キットを購入
    自分で血液を採取してアメリカの検査機関に送ると検査結果が返送されてくる検査キットも販売されています。96品目対応で3~4万円程度です。この検査キットを使うと費用を抑えることができます。

VII. 遅延型食物アレルギーの改善方法

  1. アレルゲンの食品を一定期間食べない アレルギーの原因となっている食物を一定の期間食べないようにすれば、その食品を敵だと学習した白血球が死んで新しい白血球に入れ替わっていきます。またIgG抗体も次第に減少してアレルギーが発生しにくくなります。その期間はアレルギーの程度により差があります。大まかな目安期間は以下です。

    軽度のアレルギー:1ヶ月程度
    中度のアレルギー:3ヶ月程度
    重度のアレルギー:6ヶ月程度
  1. 当院の施術方法
    ①アレルゲンとなっている食品を特定する
    食品テスターを小腸に当てて筋肉反射テストを実施します。腕の力が弱くなればその食品がアレルゲンと推測されます。

    ②アレルギーを抑制する施術を実施
    ・内臓の調整(小腸、虫垂、胸腺、脾臓)
    ・白血球が暴走している部位の白血球を抑制
    ・自律神経・ホルモンのバランスの調整
    ・アレルギーを抑制するセルフケアの指導
    ・腸内環境を改善するための食生活のアドバイス

アレルゲンの食品を控えること世田谷区千歳烏山の世田谷整体院での施術を並行して行うことで、短期間で痛みや不定愁訴を改善することが可能となります。また、アレルギーが抑制されると体の働きがとても良くなりQOL(生活の質)も大幅に向上します。

引用文献:

その「不調」、あなたの好きな食べ物が原因だった? 遅発型フードアレルギー:澤登雅一(著)
隠れフードアレルギー:上符正志(著)